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運動生体医学
- Sports Medicine

基本情報

学域名 都市医学講座 運動生体医学
(英語表記)Sports Medicine
代表者 顔写真
教授

吉川貴仁
- Takahiro Yoshikawa
場所 学舎 7階
連絡先 TEL:06-6645-3790
MAIL:wsports@med.osaka-cu.ac.jp
ホームページ http://www.med.osaka-cu.ac.jp/sportsmed/ link
概要  本教室の歴史は、1964年(昭和39年)に開設された保健管理センターに始まります。同センターは、現在でもUniversity Healthの中心拠点として、医学部附属病院の全診療分野との連携の元で、約8,000名の大学生・大学院生と約1,000名の本学教職員の健康を守る重大な使命を担っています。この校医・産業医の役割と並んで、全国では数少ない『医学部・医学研究科に属する内科系の運動医学講座』として、2006年(平成18年)に大学院医学研究科都市医学講座の運動生体医学教室が誕生しました。本教室は、杉本キャンパス(本学)と阿倍野キャンパス(医学部)の中間的な位置に属しており、その強みを生かして本教室独自の活動を展開しております。教育面では、医学部対象の呼吸生理学と全学部対象の共通教育科目「現代社会と健康」の講義、及び医学研究科の修士・博士課程の大学院生に対して、運動医学に関する研究指導を行っております。
 運動医学・体力医学とは、スポーツが身体に及ぼす影響を医学的立場から研究することで、小児から高齢者、一般人からアスリートに至るまで、競技力向上、健康支援や疾患予防と治療に貢献する多彩な学問分野です。本教室では、都市医学講座の一部門として、現代の都市に生きる一般市民の日々の健康を考える上で大切な『運動』と『食』との関係を取り上げています。特に、現代人の食欲制御不良に焦点を当てて、脳神経系・内分泌系からみた食欲・食行動の生理学的基盤及びそれらと運動との関連性を、神経内分泌学的解析や脳機能解析などを使って研究しており、マスメディアにも取り上げられました。これらの基礎的研究の知見が、未病段階や各種疾患において日常診療の現場に還元できるような橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ)を行い、産学連携や国際交流をさらに深めて、研究成果を世の中に発信していくことが我々の使命と考えております。

教育方針

学部教育

  • 呼吸生理学(医学部2回生):
    気道・肺胞の基本的構造、呼吸運動のメカニズム、酸素・二酸化炭素の分圧と運搬、肺活量と死腔、肺・胸郭の弾性とコンプライアンス、肺血流とシャント効果、肺の換気血流比、呼吸と酸塩基平衡、呼吸中枢を介する呼吸調節のメカニズムといった幅広い内容を含みます。特に、当教室の教員の臨床経験を生かし、また運動専門家として、『なぜ、それを学ぶのか』『どんな臨床の場面に役立つのか』を学生に意識してもらい、実例や出題を交えながら臨床医学への橋渡しができるような講義を行っています。さらに、卒業後に臨床現場で問題を抱えた時、学生時代に培った基礎医学の素養を活かして科学的に問題解決ができるような人材を育成したいと考えます。
  • 共通教育科目(本学):
    最近では、テレビやインターネットなどのマスメディアから発信される医学情報が氾濫しています。本講義では、単に医学知識の紹介のみではなく、自分自身や周りの人々の健康を守り、現代社会を生き抜くためには何が、なぜ大切なのかを講義しています。さらに、保健管理センターでの教育も含め、学部の垣根を越えて、健康の常識を備えた社会人としての素養・人間形成作りに将来にわたって役立つような授業を提供しています。また学生との自由討論の機会も設けながら、健康や病気について、学生と医師の交流の場として授業を提供しております。

臨床教育(研修医の育成)

  • 該当なし

研究指導

  • 大学院へ進学し医科学修士・医学博士号の取得を目指す方への研究支援体制が整っております。大学院生には、国際学会での発表の機会を与え、また、産学連携事業にも挑戦してもらっています。本教室からは、運動と食欲/食行動や、運動と免疫、高齢者の運動介入を初め、多くの研究テーマで大学院生を輩出してきた実績があります。これらの卒業生は本教室での勉強を土台に大学教員や研究者、臨床医として社会で広く活躍しています。

研究について

概要

  • 本教室では、健常者、特に中・高齢者の健康を制御する要因に関して広く研究を進めています。生涯を通じて健康体力・運動能力が維持できるように、体組成(脂肪と筋肉)、体力、呼吸循環、筋肉機能の各側面から生理学的・生化学的解析、内分泌・免疫学的解析、脳機能解析を介して、健康寿命の延長を目指した基礎・応用研究を進めております。さらに、運動生理学、運動処方学、スポーツ栄養学を駆使して、心血管障害やCOPD、認知症やサルコペニア・フレイルに関するリスク要因の削減、介護予防のための新しい運動支援体制やプログラムの開発、さらに Quality of Lifeの向上を目指した、種々の運動医学研究を行っています。 また若年者、アスリートの体力増強に関する運動・栄養支援、スポーツ障害の予防、アンチ・ドーピング活動に関わる研究も積極的に行っています。他の診療科や他学部、他大学との共同研究及び産学連携に基づく運動医学研究も実践しております。

教室を代表する業績

<文科省科学研究費>

  • (1)無意識な脳活動が行動を制御する機構を利用した新規生活習慣指導法の立案
      (2014年~2016年、吉川貴仁)
  • (2)運動が脳・内分泌系を介して食欲・食行動を制御する機構を考慮した新規運動処方の作成
      (2011年~2013年、吉川貴仁)
  • (3)喘息予備軍の発症要因に関する細胞内シグナルクロストークに基づいた多遺伝子同時解析
      (2008年~2010年、吉川貴仁)
  • (4)腹部肥満者の動脈硬化の進展に及ぼす終末糖化産物の関与と運動介入効果の検討
      (2007年~2009年、藤本繁夫)
  • (5)慢性閉塞性肺疾患の病態における炎症関連因子の遺伝子学的検討-欧米人との比較
      (2005年~2007年、吉川貴仁)
  • (6)生活習慣病をもつ高齢者の健康寿命延長をめざした新しい運動処方作成の基礎的研究
      (2004年~2006年、藤本繁夫)

主な研究内容

現在の主な研究テーマ

  • 食・動・脳連関-食欲調節の内分泌系と脳神経活動に注目して
概要  『運動』と『食』-これら2つは太古の昔から動物としての基本的な営みであり、餌を探し求めて動いたあと食べるという関係にありました。現代の都市化された社会では、生活の利便性の向上に伴い身体活動量が減少する一方、美味しい食品が巷に溢れて容易に手に入る状況になり、本来動物が有していた上記のような自然な連関がうまく機能しない(破綻した)状況に陥っていると考えられます。
 そこで、『運動』と『食』を、生体システムの中で互いに影響しあう不可分の関係があると捉え、その生理学的な仕組みを脳神経・内分泌学的な視点から解明しています(食・動・脳連関)。具体的には、消化管ホルモンの測定や脳磁図解析を行い、食行動への意欲、特に反射的で抗うことのできない食意欲(motivation to eat)に注目し、日常の身体活動との関連を検討してきました。今後、『無理に我慢することなく、程よい』食欲を促すための生理学的基盤の解明や身体活動との関係の検討を行い、『食』と『運動』を個別に指導するのではなく、両者を直接結びつけるような新たな生活指導法を提案していきたいと考えます。これにより、今後、運動生体医学や臨床栄養学を含めた新たな研究・学問分野を創造できると考えます。
01
  • 無意識脳・生活習慣パラダイム
概要  ヒトの行動や思考は、環境からの刺激に対して自動的に生じた「無意識」レベルの脳神経活動と、それを制御しようとする「意識に上るレベル」の脳神経活動の産物であり、前者の振る舞いはしばしば後者を凌駕してしまいます(二重プロセスモデル)。さらに、この無意識レベルでの脳神経活動は、ヒトの感情の方向性や強さまでも左右することから、感情と縁が深いヒトの欲求、意欲や行動も、無意識下の脳神経活動の支配を受けることが推察されます。従って、二重プロセスモデルを念頭に、意識に上るレベルの振る舞いと同じ程度かそれ以上に、自動的で無意識な脳神経活動からくる行動・習慣を矯正する必要があります(無意識脳‐生活習慣パラダイム)。
 そこで、無意識脳‐生活習慣パラダイムの生理学的基盤や、年齢、性別、体型、空腹や休息状況による影響(背景要因の解明)、無意識・意識的な脳神経メカニズムの間の差異(二重プロセスモデルの関係)などを探り、無意識の脳神経系に対して、どのような好ましい刺激を刷りこむと習慣は無理なく矯正できるか(生活習慣矯正への応用)を考案していきたいと考えています。
01
  • 気管支喘息予備群の若年者に関する研究
概要  
  • 運動と免疫
概要  
  • 加齢に伴うサルコペニア・フレイルの研究
概要  

スタッフ

教授 吉川 貴仁
講師 宇治 正人
病院講師 石井 聡

講座一覧

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