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認知症病態学
- Translational Neuroscience

基本情報

学域名 老年医科学大講座 認知症病態学
(英語表記)Translational Neuroscience
代表者 顔写真
准教授

富山 貴美
- Takami Tomiyama
場所 学舎 18階
連絡先 TEL:06-6645-3921
MAIL:neurosci@med.osaka-cu.ac.jp
ホームページ http://www.med.osaka-cu.ac.jp/Neurosci/ link
概要  私たちの研究室は、1998年に医学部老年医学研究部門『脳・神経系分野』として新しく創設された基礎医学系の講座です。2000年に大学院医学研究科老年医科学大講座『脳神経科学』に改組され、2016年度より『認知症病態学』に名称変更して現在に至っています。
 当研究室では、認知症を主な研究対象として、患者サンプルの解析、モデル細胞やモデルマウスの作製と解析等を通して、発症機序の解明と新しい治療薬・予防薬の開発を目指し、日夜研究に励んでいます。最近ではトランスレーショナル研究 (基礎と臨床の橋渡し研究)に重点を置き、製薬企業との共同研究を積極的に推し進めています。世界的に重大な社会問題となっている認知症の克服に向けて、 一日も早く真に有効な予防法・治療法を世に出すことが私達の使命であると考えています。
 これまでの研究成果は、アミロイドβ(Aβ)オリゴマーがアルツハイマー病の原因であることを示す新しい遺伝子変異の発見や、アルツハイマー病・前頭側頭型認知症の治療薬となる新しいタウ抗体の開発、ドラッグ・リポジショニングによる新しい認知症予防薬の開発などで、これらは論文・学会発表のみならず、新聞・TV等でも報道されました。

教育方針

学部教育

  • 医学部の原因と病態コース、機能系実習、修業実習、大学院修士課程の生体構造機能学、臨床病態学などの授業を担当しています。単なる知識の伝授ではなく、考え方・ものの見方を伝えるようにしていきたいと思います。

臨床教育(研修医の育成)

  • 該当せず

研究指導

  • 将来優れた臨床医、医学研究者となることを目指して研究に専念する責任感のある学生を歓迎します。研究生活を通して、人とのコミュニケーション能力と社会人としての礼儀を身につけさせ、英語論文の読解・作成はもとより、英語での学会発表・討論ができるように指導したいと考えています。

研究について

概要

  • 私たちの研究室では、認知症の発症機序の解明とその予防薬・治療薬の開発を目指しています。 認知症は今や世界的に重大な社会問題となっています。各種疾患に有効な予防法・診断法・治療法を開発し国民の健康福祉に貢献することは、税金で研究をする大学医学部の研究者の使命であると考えています。
  • 従来の考え方に囚われず、新しい視点からの研究を推進していきたいと考えています。

教室を代表する業績

業績

  • Aβオリゴマー仮説を証明するアミロイド前駆体蛋白質(APP)の新しい遺伝子変異の発見(2008年)
  • 老人斑を形成せずAβオリゴマーのみを蓄積する新しいアルツハイマー病モデルマウスの作製(2010年)
  • 3リピートタウと4リピートタウの両方を発現し、イントロン変異によりタウオパチーを発症する新しい前頭側頭型認知症モデルマウスの作製(2013年)
  • タウの変異なしに神経原線維変化を形成する新しいアルツハイマー病モデルマウスの作製(2014年)
  • アルツハイマー病の治療薬となる新しいタウモノクローナル抗体の開発(2015年)
  • 既存医薬品リファンピシンに広い認知症予防作用があることを確認(2016年)

主な研究内容

現在の主な研究テーマ

  • 認知症の新しい予防薬・治療薬の開発
概要  当研究室では、アルツハイマー病や前頭側頭型認知症のモデルマウスを用いて、Aβオリゴマーやタウオリゴマーを標的とする、あるいは神経細胞そのものに作用する認知症の新しい予防薬・治療薬の開発を進めています。
これまでに、製薬企業と共同で、タウに対する新しい治療用抗体の開発や、神経細胞の機能を回復させる生薬抽出物の同定に成功しています。また、当研究室で独自に、既存医薬品であるリファンピシンが アミロイドオリゴマーの形成を抑制しモデルマウスの記憶障害を改善することを見出しています。この、既存の医薬品や開発中止となった医薬品の中から別の疾 患に対する新たな薬効を見つけ出す研究はドラッグ・リポジショニングと呼ばれ、新薬開発にかかる期間や費用を抑えて効率よく薬を開発するひとつの手段と なっています。
  • 後天的因子による認知症発症機序の解明
概要  運動、学習、食事などの生活習慣や、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病は認知症の発症に影響することが知られています。当研究室では、加齢やこれらの後天的因子がどのような機序で認知症の発症と関係しているのかを、分子、細胞、個体レベルで調べています。これが明らかとなれば、認知症の新しい予防法・治療法の開発にもつながります。当研究室では、高コレステロール血症とアルツハイマー病との関係から、Aβには「細胞および脳からのコレステロール排出」というこれまで知られていなかった生理作用があることを発見しています。
  • 神経・精神疾患のin vivo、in vitroモデルの作製
概要  疾患のモデル動物やモデル細胞は、発症機序の解明や診断法・治療法の開発に大いに役立ちます。当研究室では、これまでに、APPトランスジェニックマウス(アルツハイマー病モデルマウス)、タウトランスジェニックマウス(前頭側頭型認知症モデルマウス)、APP×タウダブルトランスジェニックマウス(アルツハイマー病モデルマウス)等を作製し、治療薬の探索研究に用いてきました。現在は、神経病理の脳内伝播モデルを構築中です。将来的には、レビー小体型認知症やパーキンソン病のモデルマウスであるαシヌクレイントランスジェニックマウスの導入・作製や、他の神経・精神疾患のモデル構築も考えています。

臨床への取り組み

 当研究室では、疾患の基礎研究にとどまることなく、トランスレーショナル研究に特に重点を置いて、認知症の予防薬・治療薬の開発を進めています。この目的で、製薬企業との共同研究も積極的に推し進めています。現在、ある候補物質の臨床試験を計画中です。

スタッフ

准教授 富山 貴美
助教 梅田 知宙

参考写真

講座一覧

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