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HOME > 講座一覧 > 臓器器官病態外科学講座 > 腫瘍外科学 (第一外科)

腫瘍外科学 (第一外科)
- Surgical Oncology

基本情報

学域名 臓器器官病態外科学講座 腫瘍外科学 (第一外科)
(英語表記)Surgical Oncology
代表者 顔写真
教授

大平 雅一
- Masaichi Ohira
場所 学舎 9階
連絡先 TEL:06-6645-3838
MAIL:ramano@med.osaka-cu.ac.jp (医局長 天野良亮)
ホームページ http://www.med.osaka-cu.ac.jp/surgical-oncology/ link
概要  当教室(大阪市立大学大学院 医学研究科 腫瘍外科学 第一外科)は2000年4月の大学院改編により講座名が腫瘍外科、臨床では消化器および乳腺・内分泌外科となり、食道、胃、大腸、肝、胆道、膵臓、乳腺、内分泌の様々な疾患の診断・治療および基礎・臨床研究を行っています。

 臨床においては、当科は80の病床数を有し、年間手術数は1000例以上と国公立大学病院のなかでも全国屈指の手術件数を誇っております。さらに最先端の技術を提供すべく、難易度の高い悪性腫瘍の手術や鏡視下手術の症例数も豊富です。

 臓器別に専門化され、より高度な医療を行っているスタッフの指導のもと、研修医の先生方は臓器別に分かれることなく、オールラウンドな一般消化器外科医および乳腺・内分泌外科医を目指して多くの経験を積んでいただきます。また、当科では定期的に研修医のためのトレーニングセミナーを開催しています。このセミナーでは初期ならびに後期臨床研修医が縫合、結紮、消化管吻合、血管吻合、鏡視下手術などの技術を専門医の指導のもとで習得することが可能です。研修期間中は大学病院だけでなく関連施設もローテーションしていただきますが、初期臨床研修医の先生方にとって関連病院での研修はプライマリー・ケアをより実践できる機会であり、後期臨床研修医の先生方にとっては術者として腕を磨く良い機会であると思います。日本専門医機構による新専門医制度に対応し、卒後6年目には日本外科学会専門医資格を取得し、当科の一員として責任と自信をもって医療・研究・後進の指導を行っているものと確信しております。

 本学出身者はもとより、他大学、他施設からの先生方も大いに歓迎いたしますので、外科医を目指す先生方のひとりでも多くがわれわれの仲間となり、今後の日本の腫瘍外科学を担っていただけることを期待しています。

教育方針

学部教育

  • 腫瘍外科医として、食道、胃、大腸、肝、胆道、膵臓、乳腺、内分泌の様々な疾患の診断・治療および基礎・臨床研究を実践していただけます。本邦トップレベルの手術と研究に携わっていただき、世界に通ずる腫瘍外科医を育成しています。
  • 本学を代表する臨床系講座として、大学院進学や国内外留学など、基礎・臨床研究において幅広い進路を提供することができます。

臨床教育(研修医の育成)

  • 日本専門医機構による新専門医制度が平成29年度からスタートします。大阪市立大学では腫瘍外科 (第1外科)・第2外科が共同で「大阪市立大学外科専門研修プログラム」を作成し申請を行いました。第1外科と第2外科が協力して大阪市立大学の外科医を育成するというものです。第1外科・第2外科の関連病院を中心に37施設が連携に参加します。連携病院としては大阪市立総合医療センター、住友病院、府中病院、石切生喜病院、東住吉森本病院などです。

研究指導

  • 豊富な手術件数より導かれる質の高い臨床研究、トランスレーショナルリサーチ、そして基礎研究を実践していただけます。英語原著論文の本数も学内トップクラスであり、その研究内容は本邦のみならず世界からも注目されています。

研究について

概要

  • 当教室の研究対象は難治性癌です。医学発展により癌の治療成績が向上してきました。しかし一方で、依然予後不良な「難治性の癌」が少なからず存在することも事実です。難治性癌は増殖進展が速く高頻度に転移するため根治手術が困難であり、その治療成績向上には新しい治療法や診断法の開発が必要です。
  • われわれは、このような治療困難な癌の性質を研究することにより、その難治性の原因を分子生物学的レベルで解明し、その病態機序に立脚した分子標的治療を開発するトランスレーショナルリサーチ(基礎データを臨床応用する研究)を行っています。

教室を代表する業績

業績

  • Kasashima H, Yashiro M, et al. Bone marrow-derived stromal cells are associated with gastric cancer progression. British Journal of Cancer 113:443-452,2015
  • Hasegawa T, Yashiro M, et al. Cancer-associated fibroblasts might sustain the stemness of scirrhous gastric cancer cells via transforming growth factor-beta signaling. International Journal of Cancer 134:1785-1795,2014
  • Tokumoto M, Tanaka H et al. Identification of tumour-reactive lymphatic endothelial cells capable of inducing progression of gastric cancer. British Journal of Cancer 113: 1046-1054, 2015
  • Go Y, Tanaka H et al. Tumor-associated macrophages extend along lymphatic flow in the pre-metastatic lymph nodes of human gastric cancer. Annals of Surgical Oncology, 2015
  • Maeda K et al. Efficacy of intracorporeal reinforcing sutures for anastomotic leakage after laparoscopic surgery for rectal cancer. Surg Endosc 2015
  • Shibutani M et al. The pretreatment albumin to globulin ratio predicts chemotherapeutic outcomes in patients with unresectable metastatic colorectal cancer BMC Cancer 2015
  • Amano R, Kimura K, et al. Pancreatectomy with major arterial resection after neoadjuvant chemoradiotherapy gemcitabine and S-1 and concurrent radiotherapy for locally advanced unresectable pancreatic cancer. Surgery 2015
  • Kimura K, Amano R, et al. Clinical and pathological features of five-year survivors after pancreatectomy for pancreatic adenocarcinoma. World J Surg Oncol. 2014
  • Asano Y, Kashiwagi S, et al. Clinical verification of sensitivity to pre-operative chemotherapy in cases of androgen receptor-expressing positive triple-negative breast cancer. British Journal of Cancer 114:14-20,2016
  • Takashima T, Mukai H, et al. Taxanes versus S-1 as the first-line chemotherapy for metastatic breast cancer (SELECT BC): an open-label, non-inferiority, randomised phase 3 trial. Lancet Oncology 17:90-98,2016
  • Kurata K, Onoda N, et al. Nestin expression as an independent indicator of poor prognosis for patients with anaplastic thyroid cancer. Oncology Letters 2015
  • Onoda N, et al. Concept and design of a nationwide prospective feasibility/efficacy/safety study of weekly paclitaxel for patients with pathologically confirmed anaplastic thyroid cancer (ATCCJ-PTX-P2). BMC Cancer 2015

主な研究内容

現在の主な研究テーマ

  • 上部消化管グループ (六車一哉 講師) (田中浩明 講師 hiroakitan@med.osaka-cu.ac.jp) (豊川貴弘 講師) (田村達郎 病院講師) 
研究内容 1. 胃癌組織内のB細胞、マクロファージの機能解析
2. 胃所属リンパ節内のリンパ管内皮細胞の転移促進効果
3. 術前化学放射線療法による食道所属リンパ節の組織変性
概要 胃癌や食道癌に対する治療は、外科治療、化学療法、放射線療法の3大治療に加えて、免疫治療が近年特に注目されています。教室では、癌ワクチン療法の臨床試験を行うとともに、基礎的に癌病態における免疫機構の役割について研究を進めています。これまでに、臨床データに基づいて、宿主の栄養状態や免疫状態と胃癌、食道癌の予後との関連性を報告してきました。また、基礎的には、手術標本の胃癌組織内における免疫細胞の機能解析を行い、局所での腫瘍免疫抑制機構や癌進展との関連について検討を行っています。さらに、代表的低侵襲治療である腹腔鏡手術における全身の栄養、免疫状態へ及ぼす影響についても細胞学的見地から研究を行っています。このように、今後、教室における上部消化管癌の研究の目的は、担癌患者の病態を基礎的、臨床的に評価し外科治療や薬物治療へ応用することです。
  • 下部消化管グループ (前田清 病院教授) (永原央 講師) (渋谷雅常 病院講師 fbxbj429@ybb.ne.jp)
研究内容 1. 縫合不全ゼロを目指した手術手技改善の取り組み
2. 大腸癌患者における炎症・免疫・栄養状態
3. 大腸癌におけるmicroRNA
概要 下部消化管グループでは、大腸癌に関して基礎・臨床の両面で精力的に研究に取り組んでおり、近年多数の論文発表を行ってきた。臨床分野では、縫合不全ゼロを目指した手術手技の改善に取り組み、縫合不全発生率の低下に成功した。また、癌患者における炎症・免疫・栄養状態に関する研究を行い、これらが予後と強く相関することを報告してきた。基礎分野では、近年注目が集まっているノンコーディングRNAであるmicroRNAに着目し、大腸癌細胞株におけるその作用機序を解明するとともに、大腸癌組織におけるmicroRNAの発現量が臨床経過に及ぼす影響について現在研究を進めている。
  • 肝胆膵グループ (天野良亮 講師) (木村健二郎 講師 kenjiro@med.osaka-cu.ac.jp) (山添定明 病院講師) (大平豪 病院講師) 
研究内容 1. 切除不能膵癌に対する術前放射線治療後の膵切除の検討
2. 膵癌患者における門脈内循環癌細胞の同定と肝転移の予測因子の有用性について
3. 膵頭十二指腸切除術の手術手技による循環癌細胞の増加とその臨床的意義について
4. 門脈塞栓術における肝再生肥大の増強効果の試み
概要 肝胆膵グループの臨床での対象疾患は、膵臓癌・胆道癌・大腸癌肝転移をはじめとした難治癌となります。手術による治療成績の向上をめざすとともに、臨床応用をめざした基礎研究も精力的に行っております。
倫理委員会の承認を受けた臨床研究として、①切除不能膵癌に対する術前放射線治療後の膵切除の検討、②膵頭部領域疾患における循環癌細胞の同定、を現在行っております。また、基礎的な研究としては、多数の膵癌細胞株を用いた膵臓癌の上皮間葉移行(EMT)と癌幹細胞性の獲得についての研究や、最近では、非常に悪性度の高い膵退形成癌の細胞株の樹立に成功しました。また、様々な薬剤を用い動物実験モデルでの門脈塞栓術における肝再生肥大の増強効果についての研究も行っております。
  • 乳腺グループ (高島勉 講師) (柏木伸一郎 講師 kashiwa@med.osaka-cu.ac.jp)
研究内容 “トリプルネガティブ乳癌の分子機構の解明と新たな治療戦略の臨床的検証”
概要 乳癌の臨床は外科治療や薬物療法ともに多様化、治療の個別化が進んでおり、高度な専門性と的確な診断技術が要求されるようになりました。また基礎研究分野において、乳癌は固形腫瘍の中心的な疾患であり、乳癌での研究結果をもとに他の固形癌に応用される事例は多く存在します。この横断的・包括的なメディカルサイエンスが乳腺腫瘍学の魅力です。
当科では『トランスレーショナルリサーチの推進』を掲げ、科学的妥当性や合理性に裏打ちされた乳癌診療を目指しております。『トランスレーショナルリサーチ (TR) 』とは、分子生物学などの基礎研究を実臨床に応用 (translate) するための研究です。
現在、“トリプルネガティブ乳癌をはじめとする難治性乳癌の克服” を研究の課題とし、実臨床に生かせる基礎研究を推進しています。国内外の学会で高い評価をいただいており、質の高い研究と臨床の実践の場となっております。
  • 甲状腺・内分泌グループ (小野田尚佳 准教授 nonoda@med.osaka-cu.ac.jp) (野田諭 講師)
研究内容 “難治性甲状腺癌に対する治療法の基礎的研究と臨床応用”
概要 甲状腺癌は内分泌腫瘍の中で最も頻度の高い悪性腫瘍です。分化癌は極めて良好な予後を示しますが、周囲進展や遠隔転移などによって治療に困難を極めることも少なくありません。一方で未分化癌は甲状腺癌の2%程度を占める稀少がんですが、治療抵抗性が強く、予後は4か月程度と極めて悪性度の高い腫瘍です。私たちは未分化癌培養細胞株を樹立・解析し、新たな治療戦略構築のための基礎研究を行っています。臨床でも毎年150例程度の内分泌疾患に対する手術を行い、他科との連携を保ち、大阪府下唯一のRI治療施設を有し、治験・臨床試験・分子標的薬剤を導入することで、安全・正確な標準的治療から高度で挑戦的な専門的治療までを提供できる環境を整えています。
  • 癌分子病態制御学 (八代正和 准教授 m9312510@med.osaka-cu.ac.jp)
研究内容 「難治性がん」のスキルス胃癌、食道癌、膵癌、を主な対象として研究プロジェクト
①食道癌研究
②プロテオーム解析
③癌幹細胞オートファジー研究
④スキルス胃癌-間質作用研究
⑤癌糖代謝研究
⑥エキソソーム研究
概要 われわれの研究対象は難治癌です。医学発展により癌の治療成績が向上してきました。しかし一方で、依然予後不良な「難治性の癌」が少なからず存在することも事実です。難治癌は増殖進展が速く高頻度に転移するため根治手術が困難であり、その治療成績向上には新しい治療法や診断法の開発が必要です。われわれは、このような治療困難な癌の性質を研究することにより、その難治性の原因を分子生物学的レベルで解明し、その病態機序に立脚した分子標的治療を開発するトランスレーショナルリサーチ(基礎データを臨床応用する研究)を行っています。具体的には、「難治性がん」のスキルス胃癌、食道癌、膵癌、を主な対象として研究プロジェクト①食道癌研究、②プロテオーム解析、③癌幹細胞オートファジー研究、④スキルス胃癌-間質作用研究、⑤癌糖代謝研究、⑥エキソソーム研究、に取り組んでいます。さらに皮膚メラノーマ(悪性黒色腫)やグリオブラストーマ(神経膠芽腫)の研究も開始しています。われわれは、これらの研究により難治癌の病態を解明し、その機序に基づいた新規治療法を開発したいと考えています。

臨床への取り組み

当教室では“実臨床にいかせる基礎研究”を目的として現在研究を行っています。すなわち実臨床で提起される問題点について基礎的・臨床的観点から検証し、その研究内容がより疾患治療の向上につながることを目指しています。

消化器外科 ( → 病院の診療科 http://www.hosp.med.osaka-cu.ac.jp/departments/15-shoukakigeka.shtml link

乳腺・内分泌外科 ( → 病院の診療科 http://www.hosp.med.osaka-cu.ac.jp/departments/15-shoukakigeka.shtml link

スタッフ

教授 大平雅一
准教授 (病院教授) 前田清 (下部消化管グループ)
准教授 小野田尚佳 (乳腺内分泌グループ: 甲状腺・内分泌)
講師 高島勉 (乳腺内分泌グループ: 乳腺)
講師 六車一哉 (上部消化管グループ)
講師 田中浩明 (上部消化管グループ)
講師 (医局長) 天野良亮 (肝胆膵グループ)
講師 豊川貴弘 (上部消化管グループ)
講師 木村健二郎 (肝胆膵グループ)
講師 野田諭 (乳腺内分泌グループ: 甲状腺・内分泌)
講師 柏木伸一郎 (乳腺内分泌グループ: 乳腺)
病院講師 山添定明 (肝胆膵グループ)
病院講師 渋谷雅常 (下部消化管グループ)
病院講師 大平豪 (肝胆膵グループ)
病院講師 田村達郎 (上部消化管グループ)
准教授 (癌分子病態制御学) 八代正和
講師 (癌分子病態制御学) 永原央 (下部消化管グループ)
病院講師 (先端予防医療センター) 森崎珠実

参考写真

講座一覧

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