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核医学の河邉 讓治病院教授と東山 滋明先生が2023年度 日本医用画像工学会の功績賞を受賞しました

2023年7月28日、日本医用画像工学会の授賞式が行われ、核医学の河邉 讓治病院教授と東山 滋明先生が日本メジフィジックス株式会社と共同で、2023年度の功績賞を受賞しました。
功績名は「骨シンチグラム解析AIの開発、実用化、および普及」で、共同受賞者は下記のとおりです。
【受賞者(敬称略)】
  • 清水 昭伸 東京農工大学大学院 工学研究院 教授
  • 斉藤 篤  元 東京農工大学大学院 工学研究院 助教
  • 大﨑 洋充 群馬県立県民健康科学大学 診療放射線学部 教授 
  • 河邉 讓治 大阪公立大学大学院医学研究科核医学 病院教授、附属病院核医学科 診療科部長 
  • 東山 滋明 大阪公立大学大学院医学研究科核医学 講師、附属病院核医学科 診療科副部長 
  • 西川 和宏 日本メジフィジックス株式会社 営業本部 マーケティング部 ソフトウェアグループマネジャー
【河邉先生からのコメント】
核医学検査は、放射性同位元素を用いた検査です。その中でも骨シンチ検査は、骨に取り込まれるリン酸化合物にTc-99mを標識することで、骨転移など骨に変化の多い部位に強く集積する原理を利用して、レントゲンより早期に鋭敏に骨転移を診断出来るので骨転移で苦しまれることの多い前立腺がんや乳がんの患者さんの治療診断に多用されます。核医学検査のユニークな点は放射性同位元素を利用しているため、部位診断以外にがんの勢いを、放射性同位元素を計数することにより定量化出来ることです。そしてがんの化学療法など治療が有効に効いているかを判定するのにこの骨シンチの定量性を利用したBONE SCAN INDEX(BSI)と言う指標があり全世界的に利用されています。今回受賞したのは、骨シンチ上で骨転移であると判定される領域を過去の1000例近い骨シンチデータから抜き出して教師データを作り(大阪公大核医学の役割)、それを解析して深層学習させて(東京農工大の役割)、AIによって実際の症例を判定させるソフトウエアVSBONEⓇ BSI を作り出し500以上の施設で導入され広く普及させたこと(日本メジフィジックス株式会社)で、産学協同による良い例として、日本医用画像工学会より功績賞を頂くこととなりました。こういう形で地道な大阪公大の核医学診療が評価されたことは非常に光栄かつ名誉であり、核医学スタッフを始めお力添えを頂いた附属病院の皆様に厚く御礼申し上げるものであります。